突発性難聴の症状
痛みやお身体の不調、違和感をかかえたまま、日常生活を送っていらっしゃいませんか?
突発性難聴を治すために、いろいろ試していらっしゃいませんか?
突発性難聴を緩和するお手伝いとして、当院は鍼灸治療を行っています。
当院では、症状をお聞きして「脈診」を行い、「鍼灸」の施術をします。 これまでの経験と脈診から得られた状態をもとに、患者様のお身体のためと、突発性難聴の症状の緩和を目指します。
当院の突発性難聴の鍼灸治療にご興味があれば、是非お読みください。
突発性難聴とは
難聴には、伝音難聴(外耳・中耳が原因して発症する)と、感音難聴(音を感じ取って脳に伝える内耳・蝸牛神経・脳が何らかの原因で発症する)に分かれます。
突発性難聴は、感音難聴の中で原因がはっきりしないものの総称で、何の前触れもなく突然聞こえなくなったり、耳鳴り・耳が詰まった耳閉感・吐き気を伴うこともあり、年齢・性別を問わず突然はっきりと自覚することができ、三人に一人は回復が全く無い難治性の疾患です。
突発性難聴の原因とは
内耳の蝸牛の血流が悪くなり、音を伝える神経に何らかの原因で伝達がうまくいかなくなるなどといわれています。
突発性難聴の緩和方法
大きな音を聞くと、弱った神経に影響しますのでやめましょう。
うるさい場所に行く時は、耳栓などを使用しましょう。
また、自身の声は頭蓋骨を伝わって耳に骨伝導します。
そのため、大きな音を聞くと、同じく神経に影響してしまいます。
飛行機・新幹線など気圧の変化は、なるべく避けましょう。
どうしてもの場合は、耳栓などを使用しましょう。
また、悪天候によっても影響がある場合が多いのですが、原因の一つとして知っていれば、このせいかと割り切ることができるので、天候にも注意しましょう。
聴力の改善は無くても、耳鳴り・耳閉感の緩和がされれば、日常生活が楽に過ごせるようになります。
突発性難聴への鍼灸の施術内容
当院の鍼灸治療は「脈診」に基づいて鍼と灸を使って施術を行います。
突発性難聴を緩和するには、まずは問診・聞診をさせていただきます。舌診や脈診、経絡を使ってお身体の状態を調べて得た情報をもとに、突発性難聴のための鍼灸を施します。全身と局所の各鍼灸治療があり、症状の度合いや患者様のお時間などのご都合で必要な鍼灸治療を見極めて施術します(全身と局所では鍼灸治療にかかる時間の違いあり)。
小児向けの鍼灸治療も行いますので、お子様のご来院もご相談ください。
突発性難聴の症状と鍼灸治療
<2度目の左突発性難聴>
[症状]
5年前左突発性難聴を患い、今年9月にまた左側が突然性難聴になった。
低音が聞こえづらい、耳閉感が強い。
左緑内障があり、視野が少し狭くなっている。
肩こりがあり、少々イライラする、夜間尿が2回ある。
[治療]
全身的に経絡診断を行う。
左耳は耳管の通りが悪くなっているようで、左緑内障、視神経には関わると考えている経穴にはりをして治療を行いました。
この方は遠方ではあるが、2週間に1回程度治療を行いました。
耳閉感は忘れていることが多くなったそうです。
経絡診断的に眼圧に関する反応は同年8月に少し良くなられました。
同年12月に検診で「おかしい。眼圧は変わらないのに視野が良くなっている」と言われたそうです。
現在も経絡診断的には反応が残っている為、治療を継続しておられます。
<左側突発性難聴を患い、点滴や高気圧酸素療法を受ける>
[症状]
6月5日、左側突発性難聴を患う。
6月6日、点滴。
6月15日〜7月17日まで、高気圧酸素療法を受ける。
7月25日、当院を受診。
耳鳴り、耳閉感、音割れが強い。
めまいはしない。
聴力も、退院後少し回復するも、不自由である。
発病後、緊張しやすい。
不安が続く。
朝起きが辛い。
身体がだるく、疲れやすい。
食欲が無い。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて、左側突発性難聴に関わる、左側聴神経と左耳管等を調べました。
左側聴神経等には、気滞(気が滞った状態)、炎症、風(痙攣)等の反応がありました。
精神的にも不安定になっている為、心経(情緒)の治療も加えて行いました。
3ヶ月を過ぎる頃には、耳鳴り・耳閉感等の反応は少なくなり、少しずつ不安も緩和されて、同じように鍼とお灸で治療を行いました。
治療4ヶ月を過ぎる頃には、身体が全体に緩和されています。
現在も、更なる緩和と身体の為に、継続して鍼灸治療を行っています。
<突発性難聴と診断。授乳中につき、ステロイドの使用が難しい>
[症状]
約90日前に右側の耳が詰まった感じがして、耳鳴りもする。
耳鼻科を受診、低い音が聞こえず、突発性難聴と診断される。
現在授乳中につき、ステロイドの使用が難しいと言われ、症状の改善が思わしくなく、当院を受診。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて、左耳に関する所を調べました。
左聴神経には、気滞[きたい]・風[ふう]等の異常があり、治療を行いました。
第5診 この頃から、耳鳴り等の症状の改善がみられ、何か忙しくて緊張した時などはひどくなるが、何もない時等は症状が落ち着いているとの事です。
その他、肩凝り・腰痛も楽になられております。
更なる突発性難聴等の症状の安定の為、治療を継続して行いました。
同年7月、治療を終えました。
※風:ケイレン等、自律神経等が異常に反応している時、風を生じます。
突発性難聴のまとめ
突発性難聴については、さまざまな要因があります。生活習慣、加齢、病気に由来するものなど…
突発性難聴の症状を緩和して快適な生活を取り戻すためには、早めの突発性難聴の治療を行うことが大切です。
鍼灸治療は長い歴史があり、鍼灸の施術として「不定愁訴(なんとなく体調が悪い)」にあてはまる症状などは、鍼灸治療で症状が緩和する可能性があります。
鍼灸院では、患者さんが来院されたら、まずは来院されるきっかけになった症状や部位、発症の原因や経過、その他にも色々なことをお聞きし、その後、脈診・腹診・舌診などの東洋医学的検査、さらに法的に可能な西洋医学的検査も実施するケースが多いです。それらから鍼灸の適応か否かの判断をし、病状や体質の診たてを行った後に、適切な経穴に鍼灸を施します。
大まかに言うとこのような鍼灸治療の流れがありますが、古来より日本の鍼灸治療には流派のようなものが様々にあり、それぞれの鍼灸師が学んできた流派の教えに則って東洋医学的な診たてを行います。また施術に関しても同様に、経穴の選択、鍼の刺し方・灸のすえ方など、それぞれに良いとされる鍼灸方法で行います。
(公益社団法人 日本鍼灸師会のサイトより一部を引用)
突発性難聴は鍼灸治療で症状の緩和が見込めますので、気にかかることがありましたら、お気軽に「ご予約やお問い合わせ」ください。