帯状疱疹後神経痛の症状
痛みやお身体の不調、違和感をかかえたまま、日常生活を送っていらっしゃいませんか?
帯状疱疹後神経痛を治すために、いろいろ試していらっしゃいませんか?
帯状疱疹後神経痛を緩和するために、当院は鍼灸治療を行っています。
当院では、症状をお聞きして「脈診」を行い、「鍼や灸」で施術します。 これまでの経験と脈診から得られた状態をもとに、患者様のお身体のためと、帯状疱疹後神経痛の緩和を目指します。
当院の帯状疱疹後神経痛の治療にご興味があれば、是非お読みください。
帯状疱疹後神経痛とは
帯状疱疹の後に、チリチリ・ズキズキと痛みが出たりします。
身体に出た場合、服がこすれた時や車の振動、歩いている時の刺激などで痛んだりします。
夜に痛みが強くなる場合もあるようです。
帯状疱疹後神経痛の原因
子供の頃に患った水痘、帯状疱疹ウイルスが原因です。
水疱瘡の症状が治まった後に、生き残ったウイルスが神経節に潜伏して、免疫力低下などによりウイルスが増殖し、神経に沿って帯状の発疹が出ます。
その発疹が治った後、神経痛が残り痛みに困らされてしまうようです。
帯状疱疹後神経痛の緩和
まず寒熱が大切だと思います。
自分で判断するには、お風呂が良いと思います。
温まると痛みが楽になるなら、温めた方が良いでしょうし、温まるとかえって痛みが強くなるなら、冷やした方が良いでしょう。
ただし、あまり極端な温や冷の刺激は、かえって痛みを強くするかもしれません。
帯状疱疹後神経痛の場合に限らず、痛いながらも何かが出来たり、これをしていると少しは痛みが楽だと思うことがあったり、痛みが忘れられるというような気が紛れる事が探し出せたら良いと思います。
帯状疱疹後神経痛への施術内容
当院の鍼灸治療は「脈診」に基づいて鍼と灸を使って施術を行います。
帯状疱疹後神経痛を緩和するには、まずは問診・聞診をさせていただきます。舌診や脈診、経絡を使ってお身体の状態を調べて得た情報をもとに、帯状疱疹後神経痛のための鍼や灸を施します。全身と局所の各治療があり、症状の度合いや患者様のお時間等のご都合で必要な鍼灸治療を見極めて施術します(全身と局所では治療にかかる時間の違いあり)。
小児向けも行いますので、お子様のご来院もご相談ください。
帯状疱疹後神経痛の症状と鍼灸治療
<右胸がジンジンと痛む>
[症状]
1年前の6月、帯状疱疹になった。
その後、右乳房とその下部分がジンジンと筋肉痛のような痛みがあり、ついつい前かがみになってしまう。
温めると気持ちがいい。
首こり・肩こりがあり、腰痛も少々ある。
朝起きがつらく、疲れやすい。喘息がある。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。加えて、右側胸部の末梢神経の状態を調べて、はりとお灸で治療を行いました。
一週間後の第2診
左胸部の末梢神経の改善もみられ、左乳房がこすれても少し痛みは楽になられ、ジンジンする様な痛みも減っているとのことです。
一週間毎の第9診
痛みは楽になられ、運動も痛みを気にせずに出来るようになりました。
以後、治療間隔を2週間に伸ばし、継続して鍼灸治療を行い、痛みは落ち着いているそうです。
<痛くて触れない>
[症状]
3ヶ月前、右脇から胸にかけて帯状疱疹になった。
その後痛みが残り辛い。痛くて触れない。
服の脱ぎ着どころか、身体を動かした時に服がこすれるだけで痛みが出る。
イライラしやすい。
痛みで睡眠中に目が覚める。
身体がだるく、疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。加えて、右脇から胸部にかけて末梢神経の状態を調べ、はりとお灸で治療を行いました。
一週間後の第2診
少し右側脇から右胸部の末梢神経の改善がみられ、症状も服の脱ぎ着も楽になられました。
以後、治療間隔を10日から2週間で継続されて痛みは楽になられ、睡眠中に痛みで目が覚めることがなくなったそうです。
<左頭部・眉毛・おでこあたりの帯状疱疹後、チリチリと痛む>
[症状]
3ヶ月前に、左頭部・眉毛・おでこあたりに帯状疱疹が出てから後にチリチリとした痛みがある。
痛み止めを服用するも痛い。
温まると気持ちいい。
夜は特に痛みが強く、何度か目が覚めてしまう。
頸こり・肩こり・腰痛はない。やる気が出ない。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて左頭部の末梢神経の状態を調べました。
左頭部の末梢神経は興奮した状態で、炎症は温めれば良くなる寒性炎症になっておられましたので、鍼やお灸での治療を行いました。
8日後の第3診では、痛みが出る反応がまだ少し残っています。
10日後の第5診では、痛みの反応はほとんど無くなりましたので、鍼灸治療を終えました。
<左足と臀部にかけて帯状疱疹が出現し、痛みを伴う>
[症状]
左足と臀部にかけて帯状疱疹が出現し、痛みを伴う。
痛み止めを服用すると体調が悪く、3日服用を中止すると痛みが非常に強くなる。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。
左足と臀部にかかわる神経には、ウイルスと非常に強い熱性型(温めると炎症状態が悪化する)の炎症がありました。
これらを取り除く様、治療を行いました。
1週間に1度の第5診
ウイルス・熱性炎症ともに弱くなるもまだ存在し、炎症は緩和されるが残っている状態です。
1週間に1度の第10診
ウイルス・熱性炎症ともに少々残るが、症状はほとんど消失しました。
数日後体調が良いとの事で、治療を終えました。
<帯状疱疹で左側胸部から背中にかけて、神経痛だけが残る>
[症状]
帯状疱疹を発病し12日間入院。
左側胸部から背中にかけて、神経痛だけが残り、色々と治療するも治まらない。
夜も痛くて眠れない。
ご高齢ですが「この痛みは持って逝きたくない」との言葉が、いつまでも耳に残っている。
7年前、食道癌で手術。
3年半前、前立腺に癌がある事が分かるが、手術はしていない。
尿が非常に出にくく、治療はホルモン注射。
イライラする。
喘息がある。
耳の聞こえが非常に悪い、昼夜を問わず1時〜2時間に1回排尿。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて、左側胸部から背部にかけての末梢神経の状態を調べました。
左側胸部から背部の末梢神経には、気滞(気が滞った状態)、風湿(ウイルス)、激しい炎症等の反応がありました。
1週間に1度の第6診頃から、痛みも和らぎ、痛む時間も短くなり、夜も少しづつ眠れる様になられました。
1週間に1度の第13診 痛みは軽くなり、尿の出も良く、身体も楽との事です。
継続して治療を行いました。
1週間に1度の第15診 同上。
その後、体調が良いとの事で、治療を終えました。
帯状疱疹後神経痛のまとめ
帯状疱疹後神経痛については、さまざまな要因があります。生活習慣、加齢、病気に由来するものなど…
帯状疱疹後神経痛を緩和して快適な生活を取り戻すためには、早めの帯状疱疹後神経痛の治療を行うことが大切です。
鍼灸治療は長い歴史があり、鍼灸の施術として「不定愁訴(なんとなく体調が悪い)」にあてはまる症状などは、鍼灸治療で緩和する可能性があります。
鍼灸院では、患者さんが来院されたら、まずは来院されるきっかけになった症状や部位、発症の原因や経過、その他にも色々なことをお聞きし、その後、脈診・腹診・舌診などの東洋医学的検査、さらに法的に可能な西洋医学的検査も実施します。それらから鍼灸の適応か否かの判断をし、病状や体質の診たてを行った後に、適切な経穴に鍼や灸を施します。
大まかに言うとこのような治療の流れがありますが、古来より日本の鍼灸治療には流派のようなものが様々にあり、それぞれの鍼灸師が学んできた流派の教えに則って東洋医学的な診たてを行います。また施術に関しても同様に、経穴の選択、鍼の刺し方・灸のすえ方など、それぞれに良いとされる方法で行います。
(公益社団法人 日本鍼灸師会のサイトより一部を引用)
帯状疱疹後神経痛は鍼灸治療で症状の緩和が見込めますので、気にかかることがありましたら、お気軽に「ご予約やお問い合わせ」ください。