耳鳴りの症状
痛みやお身体の不調、違和感をかかえたまま、日常生活を送っていらっしゃいませんか?
耳鳴りを治すために、いろいろ試していらっしゃいませんか?
耳鳴りを緩和するお手伝いとして、当院は鍼灸治療を行っています。
当院では、症状をお聞きして「脈診」を行い、「鍼灸」の施術をします。 これまでの経験と脈診から得られた状態をもとに、患者様のお身体のためと、耳鳴りの症状の緩和を目指します。
当院の耳鳴りの鍼灸治療にご興味があれば、是非お読みください。
耳鳴りとは
周囲に音がないのに、耳の中や頭の中で音が聞こえる症状です。
セミが鳴いているような音がしたりします。
軽度の場合は忘れていることもあるようですが、慢性化して重度になると精神的にも辛く、またその辛さが原因になり、更に耳鳴りが強くなってしまいます。
耳鳴りの原因とは
内耳の異常・薬物・ホルモンの異常・動脈硬化・メニエール病・突発性難聴・中耳炎・鼓膜の異常・内耳炎・内耳の神経の異常など、原因はさまざまあるようです。
耳鳴りの緩和方法
首こり・肩こり・疲労・ストレスなどが耳鳴りに影響することは多いようです。
また、急な気圧の変化・温度差なども悪影響になることもありますので注意しましょう。
そういうことが影響されると知っておくと、気持ちが楽になることもあります。
耳鳴りへの鍼灸の施術内容
当院の鍼灸治療は「脈診」に基づいて鍼と灸を使って施術を行います。
耳鳴りを緩和するには、まずは問診・聞診をさせていただきます。舌診や脈診、経絡を使ってお身体の状態を調べて得た情報をもとに、耳鳴りのための鍼灸を施します。全身と局所の各鍼灸治療があり、症状の度合いや患者様のお時間などのご都合で必要な鍼灸治療を見極めて施術します(全身と局所では鍼灸治療にかかる時間の違いあり)。
小児向けの鍼灸治療も行いますので、お子様のご来院もご相談ください。
耳鳴りの症状と鍼灸治療
<耳鳴り・難聴:聞こえが悪く、会話が難しい>
[症状]
左右の耳鳴りがある。
10年ほど前から少しずつ聞こえが悪くなってきて、会話が難しくなってきた。
首こり・肩こりがあり、腰痛は時々ある。
身体がだるく、疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。加えて、左右の内耳の状態を調べました。
内耳は虚(弱った)の状態が強くなっていたので、もしかすると、内耳の有毛細胞がダメージを受けているのかと考え、はりとお灸で治療しました。
一度ダメージを受けた有毛細胞の再生は無いとの事なので、今後のために少しでもダメージを受けないように治療しました。
聞こえに自覚的変化は無いようですが、耳鳴りは楽になっておられます。
引き続き、はりとお灸で治療を行っています。
<耳鳴り:蝉の鳴くような音が聞こえる>
[症状]
2~3年前より、シャーとか蝉の鳴くような音が左右に聞こえる。
首こり・肩こりが強く、頭痛もある。
かみしめるためか、右顎関節にも痛みがある。
身体がだるく、疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。加えて、左右の内耳を調べたところ、内耳に伝わる神経の気滞(緊張)があるようなので、はりとお灸で治療しました。
また、右顎関節の靱帯の張りが強いため、はりで治療しました。
1週間から2週間の間隔で治療を行いました。
第3診では左内耳の神経の状態が緩和され、第5診では右内耳の神経の状態が緩和され、耳鳴りの状態は音はするものの気になる時間が短くなり、忘れている時もあるそうです。
右顎関節もいつの間にか忘れていて、自然に右側で食べ物を噛んでいるそうです。
<耳鳴り・梅核気:右側突発性難聴になり、耳鳴りが残る>
[症状]
5年前右側突発性難聴になり、耳鳴りが残った。
その耳鳴りの治療で来院されました。
頸こり・肩こりがあり、腰痛もある。
時々めまいもする。
右眼の奥が重くなる。
イライラする。
朝起きがつらく、身体がだるく、疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、耳鳴り等を調べて鍼とお灸で治療を行いました。
来院されていたある日、「何か喉に違和感が・・・。何かあるようでつかえた、詰まった感じがする」と言われました。
調べてみると、咽頭あたりに緊張性のストレスが影響している様だと告げ、本来の治療に加えて梅核気の鍼灸治療も行いました。
10日後の治療では、咽頭のストレス等を調べるとほとんど影響がなく、症状は緩和されていました。
以後も耳鳴り等、お身体のためにと鍼灸治療を継続されておられます。
<耳鳴り:ステロイドを服用して、2〜3日で治まるが、その後さらに激しい耳鳴りが起こる>
[症状]
2005年9月初めに、左の耳が鳴り、耳鼻科を受診。
ステロイドを服用して、2〜3日で治まる。
2005年10月11日より、さらに激しい耳鳴りが起こる。
仕事が忙しく、ストレスが溜まっている。
イライラしてセッカチになり、眼も充血しやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて左側の聴神経を調べ、はりとお灸で治療を行いました。
日頃から仕事が忙しく、イライラした緊張状態が、左聴神経に影響して、激しく耳鳴りを起こしているので、まずはその緊張(気滞・きたい)を取る事に専念しました。
2005年10月29日 第2診
身体の緊張状態と左聴神経の緊張状態もかなり取れ、耳鳴りも治まっているとの事です。
ただ依然として左聴神経の弱さ(過敏性)はあり、その弱さ(過敏性)を治療しておかなければ、また耳鳴りが起こると説明し、聴神経を強固とする為、継続して治療を行いました。
この方の様に急性(慢性化にいたっていない状態)の場合や日頃お越しになられている患者さんが、この2〜3日耳鳴りがすると訴えられた場合、割と早く治まっておられます。
何の病気でもそうですが、なるべく早く治療を始められることをお勧めいたします。
<耳鳴り:胆汁がうっ滞して入院した頃から、左側の耳鳴りがして、聴力もやや落ちている>
[症状]
2年前に胆汁がうっ滞して入院。
その頃から、左側の耳鳴りがして、聴力もやや落ちている。
度々激しい耳鳴りがあり、つらいとの事。
イライラして、眼が疲れる。
動悸があり、夜寝ていても途中でよく目が覚める。
朝起きがつらく、身体がだるい、疲れやすい。
腰がだるく、胃がもたれる等々。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて左側聴神経の状態を調べると、左側聴神経には気滞(きたい・緊張した状態)と、慢性化に至った状態があり、改善される様はりとお灸で治療を行いました。
いつ頃かははっきりしませんが、4〜5回治療に来られた頃より、耳鳴りは完全に消えたわけではないが、気になられない様になり、その他の症状も改善され、現在時折お越しになられても、以前の様につらく激しい耳鳴りはないとの事です。
<耳鳴り:突然の耳鳴りで、頭の中でも音が鳴っている>
[症状]
突然耳鳴りを発症した。
肩凝り・首凝りが強い。
夜眠れない。
イライラし、動悸がある。
耳鳴りばかりでなく、頭の中でも音が鳴っている様なので、脳のMRI検査を受けたが、異常が無い。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて耳鳴りに関するところを調べました。
右よりも左の聴神経に強い異常がみられ、鍼とお灸で治療を進めて行きました。
1週間に1度の治療を重ねる毎に、症状は緩和してきましたが、どうも頭の中の音が気になるのが残ると言われ、もしやと脳鳴を疑い調べてみると異常が出ているので、同時に鍼とお灸で治療しました。
現在も間隔は空いてはいるものの緩和されていますが、更なる安定のため鍼灸治療は継続中です。
<耳鳴り:右側の頭の中で音がする>
[症状]
2か月ぐらいから右側の頭の中で音がする。
まるで虫がパタパタとするようで不快。
吐き気もある。
首こり・肩こりが強い。
手元が震える。
頭痛もある。
腰も弱い。
イライラする。
寝起きが悪く、疲れやすい。
食欲が無い。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。加えて、右側の耳の状態を調べました。
右側の耳は、内耳に伝わる神経の気滞(緊張)が強くなっており、はりとお灸で治療を行いました。
一週間後の第2診
前回の初めて治療した日から次の日まで身体がだるかったとのことで、初めての鍼灸治療で気持ちが緊張されており、内耳の神経の緊張状態を取るために、気を流す・取るといった瀉法(しゃほう)の治療も重なり身体がだるかったのだと説明し、今回は刺激量も考えながらはりとお灸で治療を行いました。
治療を重ねるごとに耳の状態は緩和され、首こり・肩こり等身体も楽になっているそうです。
<耳鳴り・難聴::少しずつ聞こえが悪くなり会話が難しい>
[症状]
左右の耳鳴りがある。
10年ほど前から少しずつ聞こえが悪くなり、会話が難しくなってきた。
首こり・肩こりがあり、腰痛は時々ある。
身体がだるく、疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。加えて、左右の内耳の状態を調べました。
内耳は虚の状態(弱った状態)が強くなっていましたので、もしかすると内耳の有毛細胞がダメージを受けているのかと考え、はりとお灸で治療しました。
一度ダメージを受けた有毛細胞は再生しないとのことなので、今後のために少しでもダメージを受けないように継続して治療しました。
聞こえは自覚的に変化がないようですが、耳鳴りは楽になっておられるようです。
<突然の耳鳴りで、頭の中でも音が鳴っている>
[症状]
突然耳鳴りを発症した。
肩凝り・首凝りが強い。
夜眠れない。
イライラし、動悸がある。
耳鳴りばかりでなく、頭の中でも音が鳴っている様なので、脳のMRI検査を受けたが、異常が無い。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて耳鳴りに関するところを調べました。
右よりも左の聴神経に強い異常がみられ、鍼とお灸で治療を進めて行きました。
1週間に1度の治療を重ねる毎に、症状は緩和してきましたが、どうも頭の中の音が気になるのが残ると言われ、もしやと脳鳴を疑い調べてみると異常が出ているので、同時に鍼とお灸で治療しました。
現在も間隔は空いてはいるものの緩和されていますが、更なる安定のため鍼灸治療は継続中です。
<胆汁がうっ滞して入院した頃から、左側の耳鳴りがして、聴力もやや落ちている>
[症状]
2年前に胆汁がうっ滞して入院。
その頃から、左側の耳鳴りがして、聴力もやや落ちている。
度々激しい耳鳴りがあり、つらいとの事。
イライラしやすく、眼が疲れる。
動悸があり、夜寝ていても途中でよく目が覚める。
朝起きがつらく、身体がだるい、疲れやすい。
腰がだるく、胃がもたれる等々。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて左側聴神経の状態を調べると、左側聴神経には気滞(きたい・緊張した状態)と、慢性化に至った状態があり、改善され様治療を行いました。
いつ頃かははっきりしませんが、4〜5回治療に来られた頃より、耳鳴りは完全に消えたわけではないが、気になられない様になり、その他の症状も改善され、現在時折お越しになられても、以前の様につらく激しい耳鳴りはないとの事です。
<ステロイドを服用して、2〜3日で治まるが、その後さらに激しい耳鳴りが起こる>
[症状]
左の耳が鳴り、耳鼻科を受診。
ステロイドを服用して、2〜3日で治まる。
1月後、さらに激しい耳鳴りが起こる。
仕事が忙しく、ストレスが溜まっている。
イライラしてセッカチになり、眼も充血しやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて左側の聴神経を調べ、治療を行いました。
日頃から仕事が忙しく、イライラした緊張状態が、左聴神経に影響して、激しく耳鳴りを起こしているので、まずはその緊張(気滞・きたい)を取る事に専念しました。
1週間後の第2診
身体の緊張状態と左聴神経の緊張状態もかなり取れ、耳鳴りも治まっているとの事です。
ただ依然として左聴神経の弱さ(過敏性)はあり、その弱さ(過敏性)を治療しておかなければ、また耳鳴りが起こると説明し、聴神経を強固とする為、継続して治療を行いました。
この方の様に急性(慢性化にいたっていない状態)の場合や日頃お越しになられている患者さんが、この2〜3日耳鳴りがすると訴えられた場合、割と早く治まっておられます。
何の病気でもそうですが、なるべく早く治療を始められることをお勧めいたします。
<左側突発性難聴を患い、点滴や高気圧酸素療法を受ける>
[症状]
6月5日、左側突発性難聴を患う。
6月6日、点滴。
6月15日〜7月17日まで、高気圧酸素療法を受ける。
7月25日、当院を受診。
耳鳴り、耳閉感、音割れが強い。
めまいはしない。
聴力も、退院後少し回復するも、不自由である。
発病後、緊張しやすい。
不安が続く。
朝起きが辛い。
身体がだるく、疲れやすい。
食欲が無い。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて、左側突発性難聴に関わる、左側聴神経と左耳管等を調べました。
左側聴神経等には、気滞(気が滞った状態)、炎症、風(痙攣)等の反応がありました。
精神的にも不安定になっている為、心経(情緒)の治療も加えて行いました。
3ヶ月を過ぎる頃には、耳鳴り・耳閉感等の反応は少なくなり、少しずつ不安も緩和されて、同じように鍼とお灸で治療を行いました。
治療4ヶ月を過ぎる頃には、身体が全体に緩和されています。
現在も、更なる緩和と身体の為に、継続して鍼灸治療を行っています。
<突発性難聴と診断。授乳中につき、ステロイドの使用が難しい>
[症状]
約90日前に右側の耳が詰まった感じがして、耳鳴りもする。
耳鼻科を受診、低い音が聞こえず、突発性難聴と診断される。
現在授乳中につき、ステロイドの使用が難しいと言われ、症状の改善が思わしくなく、当院を受診。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて、左耳に関する所を調べました。
左聴神経には、気滞[きたい]・風[ふう]等の異常があり、治療を行いました。
第5診 この頃から、耳鳴り等の症状の改善がみられ、何か忙しくて緊張した時などはひどくなるが、何もない時等は症状が落ち着いているとの事です。
その他、肩凝り・腰痛も楽になられております。
更なる突発性難聴等の症状の安定の為、治療を継続して行いました。
同年7月、治療を終えました。
※風:ケイレン等、自律神経等が異常に反応している時、風を生じます。
耳鳴りのまとめ
耳鳴りについては、さまざまな要因があります。生活習慣、加齢、病気に由来するものなど…
耳鳴りの症状を緩和して快適な生活を取り戻すためには、早めの耳鳴りの治療を行うことが大切です。
鍼灸治療は長い歴史があり、鍼灸の施術として「不定愁訴(なんとなく体調が悪い)」にあてはまる症状などは、鍼灸治療で症状が緩和する可能性があります。
鍼灸院では、患者さんが来院されたら、まずは来院されるきっかけになった症状や部位、発症の原因や経過、その他にも色々なことをお聞きし、その後、脈診・腹診・舌診などの東洋医学的検査、さらに法的に可能な西洋医学的検査も実施するケースが多いです。それらから鍼灸の適応か否かの判断をし、病状や体質の診たてを行った後に、適切な経穴に鍼灸を施します。
大まかに言うとこのような鍼灸治療の流れがありますが、古来より日本の鍼灸治療には流派のようなものが様々にあり、それぞれの鍼灸師が学んできた流派の教えに則って東洋医学的な診たてを行います。また施術に関しても同様に、経穴の選択、鍼の刺し方・灸のすえ方など、それぞれに良いとされる鍼灸方法で行います。
(公益社団法人 日本鍼灸師会のサイトより一部を引用)
耳鳴りは鍼灸治療で症状の緩和が見込めますので、気にかかることがありましたら、お気軽に「ご予約やお問い合わせ」ください。