目眩(めまい)の症状
痛みやお身体の不調、違和感をかかえたまま、日常生活を送っていらっしゃいませんか?
目眩(めまい)を治すために、いろいろ試していらっしゃいませんか?
目眩(めまい)を緩和するお手伝いとして、当院は鍼灸治療を行っています。
当院では、症状をお聞きして「脈診」を行い、「鍼灸」の施術をします。 これまでの経験と脈診から得られた状態をもとに、患者様のお身体のためと、目眩(めまい)の症状の緩和を目指します。
当院の目眩(めまい)の鍼灸治療にご興味があれば、是非お読みください。
目眩(めまい)とは
眩暈[げんうん]は、めまいとも呼ばれます。
めまいは、目が回ったり、クラクラとした感覚の総称です。
グルグル回る回転性のめまいと、フワフワふらつく様な浮動性のめまいなど、さまざまな症状が現れます。
目眩(めまい)の原因とは
脳梗塞・脳出血・脳腫瘍などから起こる場合もあります。
まずは脳外科などで頭部検査を受けてください。
その他には、良性発作性頭位めまい症(回転性めまいで、内耳の耳石器から耳石がはがれて、三半規管内に入ることで発生するめまいや頭の位置を動かした時に増悪するもの)、頸性めまい(変形性頚椎症や首こり・肩こり)などがあります。
また、メニエール病や前庭神経炎(内耳から脳に情報を伝える前庭神経がウイルス感染などの炎症)によってめまいが起こる。
目眩(めまい)の緩和方法
めまいがひどい場合は、安静にして休むことが大切です。
めまいの症状が落ち着いてきたら、食生活や運動といった生活習慣を見直し、できるだけ規則正しい生活を送りましょう。
適度な運動は全身の血流を良くします。
また、筋力を付けるようにしましょう。
筋力がなくなると身体を支えられず、その事でふらつきに繋がってしまいます。
食事もとても大切です。
飲酒や水分の過剰摂取は控えましょう。
内リンパ水腫などに影響してしまうことがあります。
心と身体にストレスがたまらないように、睡眠時間もしっかりと取るようにしましょう。
イヤホンやヘッドフォンを長時間使用したり、長電話は内耳に影響し、めまいの状態を悪くしてしまいますので避けましょう。
良性発作性頭位めまい症の場合、耳石が離れている方が多いため、枕を高くしたり、上半身を高くして眠るなどが良いとされています。
目眩(めまい)への鍼灸の施術内容
当院の鍼灸治療は「脈診」に基づいて鍼と灸を使って施術を行います。
目眩(めまい)を緩和するには、まずは問診・聞診をさせていただきます。舌診や脈診、経絡を使ってお身体の状態を調べて得た情報をもとに、目眩(めまい)のための鍼灸を施します。全身と局所の各鍼灸治療があり、症状の度合いや患者様のお時間などのご都合で必要な鍼灸治療を見極めて施術します(全身と局所では鍼灸治療にかかる時間の違いあり)。
小児向けの鍼灸治療も行いますので、お子様のご来院もご相談ください。
目眩(めまい)の症状と鍼灸治療
<目眩(めまい):立っていられないほどのめまい>
[症状]
以前は立っていられないほどのめまいがした。
現在はふわふわした感じ。
首こり・肩こりが強く、左側の腰の痛みがある。
イライラする、眼が疲れる、朝起きがつらく身体がだるい。
疲れやすい、沢山食べられない。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えて三半規管・内耳の状態を調べてはりとお灸で治療を行いました。
一週間後の第2診
ふわふわした感じは少し取れたようです。
首こり・肩こり・腰痛もあるため、はりとお灸で治療を継続して行いました。
治療を重ねる毎にめまいの状態も安定してこられました。
時には気疲れなどを起こした時には、めまいに軽く影響が出ることもありましたが、その都度対応してはりとお灸で治療を行いました。
<目眩(めまい)・胃の不調:フワフワした感じのめまい、空腹時の胃痛>
[症状]
めまいがする。フワフワした感じがある。
肩こり・頸こりがあり、腰痛はない。
胃痛がよくあり、特に空腹時にある。
イライラする。やる気が出ない。舌がヒリヒリする。
朝起きがつらく、身体がだるい。疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えてめまい・胃痛等を調べました。
めまいは、三半規管につながる神経の伝達が悪い様で、胃は入り口(噴門・ふんもん)と出口(幽門・ゆうもん)の両方に過敏な状態があるので、あわせて鍼とお灸で治療を行いました。
最初は1週間に1回、鍼とお灸で治療を行いました。
<めまいがするが、脳外科では異常なし>
[症状]
1週間前からめまいがする。
脳外科では異常なし。
嘔吐・頸凝りがあり、三半規管の機能が下がっているのではないかとの事。
眼が疲れる。
乗り物酔いの様な感じがする。
腰痛がある。
イライラし、やる気が無く、身体がだるく、疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えてめまいに関する事を調べました。
三半規管には、気虚(気が弱っている状態)が強く、水(浮腫)はなく、
気虚(気が弱っている状態)を中心に治療を進めました。
1週間に1度の第3診
気虚の状態は少々残るものの、症状は消失し、身体も調子が良いとの事です。
<めまいと 頸から肩にかけての凝り>
[症状]
1週間前よりめまいがする。
頸から肩にかけての凝りがあり、腰痛もある。
手足が冷える。
やる気が無く、眼が疲れる。
身体も疲れやすい。
[治療]
全身的に経絡診断を行いました。
めまいに関しては、三半規管を調べましたが、あまり異常はないようでした、
三半規管に繋がる神経(前庭神経)には弱りがあり、治療を行いました。
第3診
前庭神経の弱りはまだあるものの、症状は改善されました。
第6診
前庭神経の弱りはかなり改善され、症状も無いとの事です。
今の状態を強固とする為、継続して治療を行いました。
<毎晩パソコンの前に座っている日が続き、ある朝起きようとするとめまいがした>
[症状]
子供さんの習い事の役員をして数年になる。
本年12月に地元開催の大会の準備で、毎晩パソコンの前に座っている。
10月に地元の祭りがあり、来年子供会の役員をする為、この度祭りの準備に朝早くから夜遅くまでお手伝いをする。
ようやくお手伝いが終わった翌朝、起きようとするとめまいがしたそうです。
気持ちが悪く、食欲が無い。
食べて動くと嘔吐してしまう。
身体がだるく、力が抜けたようでつらい。
幸い、その日はお仕事がお休みであった為、1日横になっていたそうです。
[治療]
全身的に経絡診断を行い、加えてめまい(三半規管)・胃等を調べました。
三半規管には、気虚(気が少ない)があり、浮腫はない様です。
この気虚は肝の気虚(頑張りすぎた為、後疲れが出る)からの影響を受けているようです。
どうやら、これまでの頑張りから来る疲れ(荷卸しめまい)の様なので、これらの治療をし、後は休んでもらいました。
夜になり症状を聞くと、まだ少しめまいがし、食欲は全くないとの事で、更に治療をしました。
翌朝めまいはないが、身体がぼんやりとするも、食欲も出たそうです。
お仕事には出掛け、その日のうちに体調が戻ってきたとの事でした。
目眩(めまい)のまとめ
目眩(めまい)については、さまざまな要因があります。生活習慣、加齢、病気に由来するものなど…
目眩(めまい)の症状を緩和して快適な生活を取り戻すためには、早めの目眩(めまい)の治療を行うことが大切です。
鍼灸治療は長い歴史があり、鍼灸の施術として「不定愁訴(なんとなく体調が悪い)」にあてはまる症状などは、鍼灸治療で症状が緩和する可能性があります。
鍼灸院では、患者さんが来院されたら、まずは来院されるきっかけになった症状や部位、発症の原因や経過、その他にも色々なことをお聞きし、その後、脈診・腹診・舌診などの東洋医学的検査、さらに法的に可能な西洋医学的検査も実施するケースが多いです。それらから鍼灸の適応か否かの判断をし、病状や体質の診たてを行った後に、適切な経穴に鍼灸を施します。
大まかに言うとこのような鍼灸治療の流れがありますが、古来より日本の鍼灸治療には流派のようなものが様々にあり、それぞれの鍼灸師が学んできた流派の教えに則って東洋医学的な診たてを行います。また施術に関しても同様に、経穴の選択、鍼の刺し方・灸のすえ方など、それぞれに良いとされる鍼灸方法で行います。
(公益社団法人 日本鍼灸師会のサイトより一部を引用)
目眩(めまい)は鍼灸治療で症状の緩和が見込めますので、気にかかることがありましたら、お気軽に「ご予約やお問い合わせ」ください。